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lovの運営するブログです。日々の出来事、気になったことを書きとめます。本サイト→http://sinomonyumennto.web.fc2.com/home/shinomonyumennto.html
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先日は横浜に出かけて写真を撮ってきました。

横浜の東口の首都高を超えたあたりはかつて
倉庫や工場、ドッグなどがあり現在でも青物市場などがあるため
開発が遅れ、最近になってようやくビルや高層マンションが
出来上がって来ました。


b2fa7d7a.jpg
    
   
 そのため古い建物の間から最新のデザインの建物が見えたり
   急に空地が開けていたりと面白い風景が広がっています。
    
 




CCI20090528_00001sl.jpg



写真を撮ったり絵を描いたり詩を読んだりするときには
二つの異なる態度があると思います。






CCI20090528_00002l.jpg
  CCI20090528_00003l.jpg


 ひとつは
「そのものの美しさをべたにほめるやり方」
もう一つが
「ものの向こう側にあるあの世界を描くやり方」
です



 

在原業平の
「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」
などは後者のもっともすぐれた例の一つでしょう。

この歌が詠めるためには桜がなかった場合の世界の「すさまじ」さ
を知り尽くしていないと書けません。



CCI20090528_00004l.jpg


つまりかれは都で一番のプレイボーイでありながら
いや、だからこそ都の華やかさがいかにむなしいものであるかを
知っていたわけです。
華やかさに覆い隠される死が支配する現実を常に感じていました。






CCI20090528_00005l.jpg
 

それが新古今和歌集を過ぎたころから
べたに美しさをたたえた歌ばかりになり、やがて技巧をきそう
遊びに過ぎなくなっていく。
もはや都の華やかさが当たり前になりすぎたのでしょう。





CCI20090528_00006l.jpg

しかしどんなに美しいものがあっても
人間が救われることはないという立場からすれば
ただただ美しさをめでることはむなしいばかりな気がします。




 
 

どんなところにどんな暮らしぶりで生活していようと、
あの世界の真実を忘れないように、
しっかりと見つめ続けていきたいものです。
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